Unique Melody
Maverick II
「異端者」や「一匹狼」という意味を持つ「Maverick」
私たちが「MAVERICK」というハイブリッド型IEMを2014年に開発した最大の目的は、当時のハイブリッド型イヤホンに対して多くの人が抱いていた「認識」、それを上書き出来るような、一聴してハイブリッド型イヤホンだと感じさせないような、IEM界で新基軸となり得るIEMを誕生させることが目的でした。
この新しい「Maverick II」には、2年前の私たちには技術的にも、経験的にも不可能であった、2年後の私達だから成し得た「新しい答え」を与えました。
主な特徴
突き詰めて、突き詰めて、その先の「一つの解」
音を決めていく過程では、「解」は一つではなく、音質に対する複数の「条件」と多くの「確信」を経て、沢山あるうちの「一つの解」に辿り着きます。しかし初代「MAVERICK」を超えるという一つの条件、この壁は想像以上に厚く、幾重にも重なる一音一音と向き合い、感覚を研ぎ澄ませる作業が暫く続きました。 ようやく完成したニ世代目となる「Maverick II」に耳を寄せれば、一聴して直ぐに感じ取れるほどに「MAVERICK」はこの2年で大きく進化しました。 この大きな進化があった中でも、MAVERICKという作品の本質は変えていません。一聴してハイブリッド型イヤホンだと感じさせないような「MAVERICK」だけの音を追求して、今も作り続けています。
Maverick IIの設計
一般的なハイブリッド型イヤホンは、低域向けに「ダイナミック型ドライバー」を搭載し、中高域向けに「バランスド・アーマチュア型ドライバー」を搭載させ、それぞれの異なるドライバーが持つ良いところを併せ持った型で設計されています。しかしこの「Maverick II」には他にはない特徴として、低域の再現を「ダイナミック型ドライバーだけ」に託すのでなく、バランスド・アーマチュア型ドライバーを足すことで、ダイナミック型ドライバーだけでは再現しきれなかった、音色、スピード感などを独自に表現し、唯一無二のサウンドを作り出しています。 この「Maverick II」は、初代「MAVERICK」と比較し、ダイナミック型ドライバーと中域向けに採用しているバランスド・アーマチュア型ドライバーを異なるドライバーに変えています。そして「Maverick+」とは異なるダイナミック型ドライバーを搭載させた事で、よりタイトでスピード感のあるサウンドに仕上げました。
ベントの最適化
「Maverick II」では私たちの設計したMAVISのように、フェイスプレートにベントを2ポート設けています。このベントの一つをそっと指で塞げば直ぐに気が付きますが、音の空間が閉塞的になり、ダイナミックレンジが悪化したように感じます。 ベントを2ポートに増やし最適化させてあげることで、より開放感のある音空間を表現しています。
音導管にプラチナ塗装の合金チューブを採用
音導管にはプラチナ塗装の合金素材を使用し、これまでに使用してきた音導管とは異なるIEM設計を採用しています。金属素材の音導管を使用することで、音をよりストレートに外へ伝える事ができます。
製品仕様
ドライバー | ハイブリッド型(ダイナミック型ドライバー + バランスド・アーマチュア型ドライバー) |
ドライバー数 | 5 ドライバー |
ドライバー構成 | Low x 2(Dynamic x 1 + BA x 1), Mid x 1, High x 2 |
クロスオーバー | 4ウェイ・クロスオーバー |
周波数特性 | 10Hz - 20kHz |
入力感度 | 111.7dB |
インピーダンス | 23.3Ω |
入力端子 | 3.5mm ミニ端子 |
出力端子 | 2pin 端子 |
付属品 | メタリック・キャリングケース IEM Cable クリーニングツール イヤーチップ(シリコン、フォーム) 保証書(1年間) |
使用上の注意① | ハイブリッド型イヤホンは、低域向けにダイナミック型のドライバーを使用している為、左右のフェイスプレート部分に空気穴があります。その為、耳にイヤホンを装着した際に「ポコッ」というような音が空気圧の調整により鳴ることがありますが、こちらの症状はダイナミックドライバーを搭載したことによる「仕様上のもの」になります。 |
使用上の注意② | イヤホンのソケット部はメーカーがハンドメイドで一つ一つ作成しております為、個体差がございます。その為、LRでケーブルの2ピンの挿さり具合に差が生じる可能性がございますが、こちらは「仕様上のもの」になります。 |