俊敏なフルレンジドライバーが生むリアリズム
プラナードライバーに期待される性能は「俊敏さ」です。この俊敏さが音楽の微細なディテールを抽出し、トランジェントが浮かび上がります。この瞬間的で音量的にも小さい存在が音の輪郭を明瞭にし、最大のリアリズムを生み出します。64 Audioの音響ノッチフィルターは、ドライバーの性能を損なうことなく、トランジェントの高さからくる鋭さを排除するために配置されています。apex coreのアシストにより、非常に複雑なミックスであっても、中高域が広大な音の風景を作り出し、リアリズムに加えて一つひとつの楽器の質感、レコーディングに使われている機器の音の特徴にまで触れることができます。全体的なレスポンスを調整することで、瞬間的なアタックの音と深いサブベースの存在感のある低音を実現しています。
HELMHOLTZ RESONATOR
プラナーマグネティックテクノロジーは、何年も前から存在していましたが、私たちは私たちの製品でその可能性を真に示したいと考えていました。この技術を採用するには、高周波振幅のわずかながらも広範な低減と、いくつかの非常に狭い周波数帯域の減衰を組み合わせる必要がありました。しかし電子フィルターの減衰制御では、問題のある周波数を効果的に制御するには独創的な発想が必要でした。そこで19 世紀半ばの音響装置であるヘルムホルツ・レゾネーターに関する長年の研究に着目しました。Soloの音響チャンバーには3Dプリントされたマイクロキャビネットが組み込まれており、空気を強制的に出し入れすることで動作し、内部の空気を特定の周波数で共鳴させます。キャビティとネックの寸法を緻密に計算することで、非常に狭い共鳴周波数をターゲットにして増幅、または減衰させることができます。
PLANAR MAGNETIC DRIVER
プラナーマグネティックドライバーは、ボイスコイルで駆動される円錐形の振動版を使用する従来のダイナミックドライバーとは異なり、2組の磁石の間に吊り下げられた導体が埋め込まれた平面振動版を特徴としています。平面磁界によって振動版全体が均一に動くため、通常は専用の高域用ドライバーを必要とするディテールや微小なトランジェントを再現することができます。従来の振動版がコーンに取り付けられたボイスコイルによって駆動されるドライバーでは、不均一な動きを起こす可能性があります。プラナーマグネティックドライバーは真の高解像度フルレンジサウンドを確実に引き出すことができます。
Copper Eight-Braid Cable
Soloは当社初の純銅ケーブルが付属しています。
23×25AWG ワイヤーのOCC銅を8編組で構成し、心地よい触り心地と0.26Ωという低インピーダンス定格に仕上げています。
Soloには、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの2本のケーブルが標準で付属しています。
tia (Tubeless In-Ear Audio)
チューブレス・イン・イヤー・オーディオは、不要な共振や歪みを低減し、透明でリアルなサウンドシグネチャーを実現することを目的とした特許取得済みのIEM設計手法です。tiaシステムは、オープンBAドライバー「tia ドライバー」、「tia シングルボアデザイン」、「tia アコースティックチャンバー」の3つの主要要素で構成されています。Soloはこのtia システムの2つの主要要素であるシングルボアデザインとマイクロアコースティックチャンバーを備えています。
apex core
特許取得済みの圧力緩和技術である「apex core」は忠実度、空間の鮮明さを新たなレベルへ引き上げました。Solo の音響チャンバーには、このapex coreが内蔵されており、装着時の快適性を実現しています。このデザインは、リスナーがオーディオに集中できるように十分な遮音性を確保する一方で、密閉感がないため、最初はきちんと密閉されているのか疑問に思うかもしれません。この特許技術により、快適なリスニング体験を何時間でもお楽しみいただけることをお約束します。
LID (Linear Imp edance Design)
リニアインピーダンス設計は、Soloの電子シェルフフィルターに起因する非線形電気抵抗を補正す特許回路です。スマートフォン、DAC/AMP、DAPなどの機器におけるアンプの出力インピーダンスの違いは、一般的に周波数特性の変化につながります。LIDは、ソースとの適切な相互作用を復元し、イヤホン本来のサウンドシグネチャーを維持し、信頼性の高いパフォーマンスを保証します。